青木陽個展「should, it suits, pleasant」

2019年4月18日(木)〜30日(火)

展覧会概要

青木陽は2013年東川町国際写真フェスティバルや第12回写真「1_WALL」におけるグランプリ受賞をはじめとして、個展やグループ展など精力的な活動を重ねている写真家です。

青木は作品毎にそのアプローチを変えつつも、写真と社会との関わりを、そして写真を通じた世界の在り方への探求を視覚的に提示しています。

この度Alt_Mediumで開催される「should, it suits, pleasant」においては、日々の生活空間から「作為」を切り口として、デジタルカメラで捉えたイメージをカラーレーザープリンターで出力します。

一見すると最小限なそのフレーミング(選択行為)があきらかにするのは、私たちを刺し貫き、世界を構成する、他者による作為の集積なのかもしれません。

また会期中である2019 年4 月21 日(日)14:00から批評家の佐々木敦さんを招いてのトークイベントもございます。

この機会にぜひご覧ください。

-Alt_Medium

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すべき、適している、快い

古いアパートなど上階の外壁にそのままの扉のついた建物がある。それは無用で奇妙に思える。
改築等によって取り残されたものもあるが、実際には実用に供するもので工場や倉庫にあるような狭い内階段にかわって家具など嵩の張るものの搬入の目的を意図している。

さて私たちはある目的、動機を持ち物事を行為する選択する自由、自由意志を自明のものとしている、作為をもって物事を行う。
しかし普段意識されないことであってもこれが物質的な因果関係の未来への決定性と矛盾するのも明らかに思われるし古来議論されてきた。
例えばヒュームは自我の存在を否定しそれは個別的な知覚及び観念の束であり、自由意志とは非知性的物質どうしの持つ因果関係と同様の意志の決定と行為の関係であるとした。
またウィトゲンシュタインは「未来の行為をいま知ることはできない。ここに意志の自由がある。」と述べている。
そしてアンスコムは「何故?」という問いが受け入れられるような行為として、意志行為を定義する。

世界は私たちの接する物事ほぼ全てが人為的なものです。
それらの含む人の作為から逃れることはできない。
そしてそれゆえ同じ用途に供するものであってもある部分に関して何故A’ ではなくA なのかといった事柄は無数に存在する。
何かとても形容しがたいものを感じる。

“Consciousness accumulates. It begins to reflect upon itself. …where the mind transcends all direction inward.” -Don DeLillo Point Omega

-青木陽


プロフィール

青木陽 / Aoki Yoh

1982年広島県生まれ
2011年早稲田大学第一文学部総合人文学科哲学専修卒業


個展

2016「Inverted Spectrum」(ガーディアンガーデン / 東京)
2014「Fire and Soil」(Art Gallery M84 / 東京)

グループ展

2016「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD NEW VISIONS #02」(G/P gallery 東雲 / 東京)
2015 第12 回写真「1_WALL」展(ガーディアン・ガーデン / 東京)

受賞

2015「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD #5」準グランプリ
 第12 回写真「1_WALL」グランプリ
2014 第11 回写真「1_WALL」審査員奨励賞(鷹野隆大選)
2013「塩竈フォトフェスティバル 2013」入選
「東川町国際写真フェスティバル 赤レンガ公開ポートフォリオオーディション2013」
 グランプリ

会期中イベント

2019 年4 月21 日(日)14:00〜トークイベント
青木陽×佐々木敦

〔ゲストプロフィール〕
佐々木敦(ささき・あつし)
批評家。HEADZ主宰。著書多数。
最新刊『アートートロジー』(フィルムアート社)


青木陽個展「should, it suits, pleasant」

2019年4月18日(木)〜30日(火)
12:00〜20:00 ※水曜日休廊、最終日17:00まで


【お問い合わせ】

〒161-0033
東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
JR高田馬場駅徒歩7分(下落合二丁目歩道橋そば)
2-6-3, Shimoochiai, Shinjuku, Tokyo, 161-0033

TEL:03-5996-8350
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