展覧会概要
本展「imshow」は、写真、インスタレーションなどの表現からなる展覧会です。現在、「写真」という映像メディアはデジタル化やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の発展に伴い、写真家だけではなく多くの人にとって親しみやすいメディアのひとつとなりました。
写真は、基本的にはレンズが光を集約することで結ばれた像を切り取り、印画紙に焼き付けたものです。その際にレンズを対象へ向けるフレーミングは、写真家にとって技術であり思考そのものとして扱われてきました。そのため、フレーミングという行為は、撮影においては「画角」、編集では「トリミング」、「マスク」などそれぞれの段階で取り組まれます。つまりそれは、撮影時や編集時においても常に世界をどのように切り取るのかを重要視してきたことの表れです。
本展覧会名である「imshow」とは、コンピューターでイメージを表示させる際に用いるプログラミング言語です。本展では作家がどのように世界をみて、切り取り、またはどのようにイメージを作品として受け入れるのかという点に着目して、作品とドキュメントから展示空間を構成しています。
本展はこのような作家の眼差しが現前化する展示空間を通して、イメージを表象する際のフレーミングという技術あるいは概念に対して、体験としての再考を試みる取り組みです。
〔キュレーション〕
岡田翔
プロフィール
篠田優 / SHINODA Yu
1986年長野県生まれ。
2010年上智大学経済学部経営学科卒業
2013年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業
2019年−現在、明治大学理工学研究科建築・都市学専攻総合芸術系博士前期課程 在籍
主な活動歴
2018 | 「Voice(s)」(からこる坐 / 長野) |
2017 | 「信濃美術館クロージング ネオヴィジョン新たな広がり」(長野県信濃美術館 / 長野) |
「See/Sea」(ニコンサロン / 銀座・大阪) | |
2016 | 「Medium」(ビルドスペース / 宮城) |
「Medium」(trace / 京都) | |
「(PERSONAL)DOCUMENTS」(PROJECT, Gallery Sijac / 韓国) | |
2015 | 「Medium (six or forty photographs)」(平間写真館TOKYO / 東京) |
ほか |
Website
プロフィール
岩崎広大 / IWASAKI Masahiro
1994年東京生まれ。
2019年東京藝術大学 美術研究科油画専攻博士前期課程在学中
主な活動歴
2018 | 「KUMA EXHIBITON2018」(スパイラル / 東京) |
「case10:-scape」(GINZA SIX・CIBONE case / 東京) | |
「五美虫展Vol.4」(TAKAO599MUSEUM / 東京) | |
2017 | 「applied images」(キャノン品川オープンギャラリー2 / 東京) |
Website
https://iwasakihiromasa.myportfolio.com/
「imshow」篠田優 / 岩崎広大
キュレーター:岡田翔
2020年2月13日(木)〜 25日(火)
12:00〜20:00 ※水曜日休廊、最終日17:00まで