展覧会概要
昔日の色合いを振り返ろうと自宅の押し入れに保管していた印画紙の入った箱を開けてみた。露光に苦労した想いとともに何年ぶりにそれらのプリントを見返していた。
本展覧会ではその見返していた2007年頃からコロナ禍が蔓延する以前の2018年頃までの写真を発表している。この頃は iPhoneやネット流通の台頭によって個々のライフスタイルが大きく変化しようとしている最中で、急速な情報化社会に変貌を遂げようとしている時である。ここ数年における人々の行動、建築、必要とされなくなったあらゆるものは社会の変遷を通じてそれとなく実感する。
新しい時代を生きる中で刻々と変化する日常の現実が日々更新され、またそれらを写真(かけら)として提示することは時代の流れを知覚しながら今日への手がかりとして存在しているのかも知れない。
プロフィール
相模智之 / SAGAMI Tomoyuki
1977年生まれ
東京綜合写真専門学校研究科卒業
2011年〜2014年 オルタナティブスペース「mujikobo」共同運営
個展
2018 | 「Behind Closed Doors」(工房親 / 東京) |
2016 | 「Various Trees」(launch pad gallery / 横浜) |
2012 | 「Archive」(mujikobo / 横浜) |
2009 | 「川崎 / 大田区」(ギャラリー山口 / 東京) |
グループ展
2019 | 「バウハウスへの眼差し-EXPERIMENTS-」(東京綜合写真専門学校 Gallery Forest / 横浜) |
2014 | 「芸術の収穫祭 かっきり祭」(旧小玉川小中学校 / 山形) |
「out of photographs #3」(mujikobo / 横浜) | |
「隣景」(atelier kirigiris / 藤沢) | |
2012 | 「mujikobo・contemporary x gimlet・contemporary」(mujikobo / 横浜) |
「GARDEN」(越後妻有アートトリエンナーレ関連イベント / 新潟) | |
2011 | 「out of photographs #1」(mujikobo / 横浜) |
2010 | 「Lost Generation」(BankART NYK / 横浜) |
出版(予定)
「YKTO」(Steidl)現在制作中 |
Website
相模智之 写真展「時のかけら 兆候をみる」
2024年3月15日(金)~20日(水)
12:00〜19:00 ※最終日17:00まで