展覧会概要
生きていることを強く意識するときはあるだろうか。
忙しなくただ目の前のことをこなす日々では自分が地面にくっついてることも心臓が動いていることも気にすることはないだろう。(気にしていたらやっていけないので気にしない方が良い。)
指を切って初めて自分には指という細く別れたものが生えていて、その中には骨が通り肉が詰まっていて血が流れていることに気づく。
胃が痛くなって初めて自分の中には食べ物が通る袋があることを意識し、位置や大きさまで分かりそうなほどずっと動いて私という存在を生き物として動かしていることを知らしめる。
いつの日からかそんなことに惑わされ気にしないことができなくなり日常生活を送ることがつらくなったが、表現に変えることで、物として外に出すことで、人間であることを受け入れ、諦め、生きることに逆らわないようになった。
私の作品は作品という言葉も似合わないくらいただ私という人間が生きている間に残した跡の蓄積で外に排出したかった何かである。
プロフィール
酒井 結菜 / Yuina Sakai
1999年愛知県生まれ
2022年多摩美術大学絵画学科油画専攻 卒業
現在、多摩美術大学大学院博士前期絵画専攻 在籍
油彩や布にペイント、刺繍をして制作。
主な展覧会
2021 | 個展「-受け入れて生きること-」(Art Youミニギャラリー / 愛知) |
グループ展「CROSS OVER vol.35」(PALETTE ART SPACE / タイ, バンコク) |
https://www.instagram.com/yuiii_pos/
https://mobile.twitter.com/yuinasakai_tw
酒井結菜個展「のたうちまわる」
2022年5月6日(金)〜5月18日(水)
12:00〜20:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで