
展覧会概要
片柳拓子は、都市におけるモノの存在とその表層をテーマに、作品を制作してきた写真家です。
2021年に開催された「possession」(IG Photo Gallery / 東京)より発表を開始し、今年で5年目を迎えます。
本展では片柳が2021年を皮切りに現在も継続する縦位置・カラーで構成された写真群を《possession》シリーズと位置付け、その最新作「Woofer」を展示します。
Woofer
朝まだ頭がぼんやりとしているときに聞こえる音は車が走り去る音だ。乗り物で街へ。ホームでは、インフォメーションを録音しようとスピーカーにマイクを近づけている人をみかけた。その街の入口に自分の住む街にある商店街と似ている風景を見つけた。モバイルフォンを手に、右に左に身体の方向を変え歩く人々。人の流れに逆らうことなく歩く人の口からは異国の言葉が聞こえた。周りを見渡すと並ぶ看板も多様な言語が並ぶ。家に帰り、真夜中になったころ遠くから微かにいつもの電車の音が聞こえた。
− 片柳拓子
プロフィール
片柳 拓子 / KATAYANAGI Takuko
東京生まれ、文化女子大学金工卒業
カロタイプ タカザワケンジゼミ
金村修ワークショップ
海原力ワークショップ
個展
2024 | 「reproduction」(Alt_Medium / 東京) |
2023 | 「Relevant」(Alt_Medium / 東京) |
2022 | 「Boundary」(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA / 愛知県) |
「impersonation」(Alt_Medium / 東京) | |
2021 | 「possession」(IG Photo Gallery / 東京) |
グループ展
2024 | スプラウト・キュレーション企画 小山維子、片柳拓子「ア・プリオリな他者の記憶 The Memory of A Priori Others」(The White / 東京) |
2023 | 「第58回神奈川県美術展」(神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川) |
2022 | 「第57回神奈川県美術展」(神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川) |
受賞
2023 | 「delusion of control」(神奈川県美術展 写真部門)入選 |
2022 | 「Involve」(神奈川県美術展 写真部門)入選 |
私家版
2025 | 『20250003』 |
2024 | 『eyes are different』、『20240010』、『Hualien』 |
2023 | 月刊『20230000』シリーズ※ 個展 Relevant カタログ含む |
2022 | 『CLASSIFY』、『Involve』、『Boundary』(個展カタログ)、『impersonation』(個展カタログ) |
2021 | 『filling-in』、『possession』(個展カタログ) |
2020 | 『Sensation Potential』 |
2019 | 『MEMO/POINTO』 |
2016 | 『noumi-jima』 |
2015 | 『Go to India』 |
参加イベント
2025 | ZINES FAIR at CP+2025(パシフィコ横浜 / 神奈川) |
2024 | 文学フリマ39東京(東京ビックサイト / 東京) |
T3 photobook Marshe2024(東京スクエアガーデン / 東京) | |
flotsam books zines tour 2024 |
Website
https://takukatayan.wixsite.com/top-takuko
https://www.instagram.com/takupo3915/
https://twitter.com/takukatay4
片柳拓子 個展「Woofer」
2025年5月30日(金)~6月11日(水)
12:00〜19:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで