展覧会概要
塩竈フォトフェスティバル2016写真賞受賞作品の写真集刊行に合わせて開催される、北田瑞絵の初個展。
受賞作に、さらに1年半をかけて新作を加えた「一枚皮だからな、我々は。」より、同世代の女性たち、生まれ育った和歌山の自然、愛犬や家族との日常を、みずみずしい感性で掬い上げた写真を展示する。
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女性の在り方に小さい頃から興味があって、写真を撮り始めた時に自然と被写体に選んでいた。
ヌードを撮影させてもらったり会話をしたり、自分以外の女の子たちと向き合う時間が増えていった。
2014年夏、柴犬の男の子を家族にむかえることになった。
動物を飼うことは初めてではなかったけれど、自分の年齢のせいか、疑似的に子育てをしている気持ちになっていった。
犬と過ごす生活のなかで、家業の農作業を手伝うなかで、私のために裸になってくれている女の子たちと時を共にするなかで、人や自然との向き合い方が変わっていき、命について考える時間が自然と増えた。
自分が本当に撮っているものは何なんだろうと考えるようになった。
ヌードを通して視るものは“性”から“生”になり、彼女たちを通して命を視るようになった。
今、女の子も犬もみかんも植物もみんな、一枚皮をまとった命だと考えています。
ここにある写真には統一性がない色々な被写体が写っているように見えるかもしれませんがすべてが私の日常のなかにある命です。
−北田瑞絵
プロフィール
北田瑞絵 / KITADA Mizue
1991年和歌山県生まれ。同地在住。
バンタンデザイン研究所大阪校フォトグラフィコース卒業
展示歴
2015 | 「シブカル祭」(渋谷parco / 東京) |
2014 | 「1_WALL」(ガーディアン・ガーデン / 東京) |
受賞歴
2016 | 塩竈フォトフェスティバル大賞 |
出版
2017 | 『一枚皮だからな、我々は。』(塩竈フォトフェスティバル) |
会期中イベント
2018年2月11日(日)14:00〜 ※予約不要
1時間程度を予定
〔登壇者〕
北田瑞絵×平間至(写真家)
個展会場におきまして、2017年12月に発行されました北田瑞絵写真集『一枚皮だからな、我々は』(塩竈フォトフェスティバル)も販売致します。
この機会にどうぞ御覧ください。
『一枚皮だからな、我々は。』
アートディレクション:タキ加奈子(soda design)
編集:菊田樹子
発行:塩竈フォトフェスティバル
発行日:2017年12月25日
印刷:株式会社山田写真製版
頁数:64頁
判型:A4 / ソフトカバー
定価:4,400円(税抜)
北田瑞絵個展「一枚皮だからな、我々は。」
2018年2月8日(木)〜20日(火)
12:00〜20:00 ※水曜日休廊、最終日17:00まで