展覧会概要
片岡俊は1984年京都生まれ、2010年より写真家として活動を始めました。
その活動の当初より「自然」と「人」の関わり合いに着目した写真作品を制作しています。
本展では、その作品制作の始まりから現在までの月日をかけて手掛けられた、一つの庭を舞台にした写真作品「Life Works」を発表いたします。地面に落ちた種子の一粒から始まる緑の色彩は、発芽の度に場所に変化を及ぼし続け、作者はその変化を手繰り寄せるように写真に撮り続けています。そこには植物のみならず場所に関わる人々の手の跡が予期せぬ形で混ざり合いながら共存していました。深々と満たされた緑の中で連綿と続けられた営み。その傍らで今もなお撮り続けられている本展をぜひご覧ください。
展覧会に合わせて、赤々舎より写真集『Life Works』を刊行いたします。
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人が植物を求め営み共生すること。人が移り変わり場所が姿を変えること。それはこの場所に限らず幾多の場所で、数え切れないほどに存在しているのだと思える。繰り返され、めぐり流れるものに末路はないのか。庭という限りある空間を見つめることは、私たちが暮らすそのそばに連綿と続く、植物と人の重なりを知ることだった。緑に触れながら目を瞑るとき、その境界線が混ざり合う。溶け入るような命の住処に私はいる。
−− 片岡俊 写真集『Life Works』より
プロフィール
片岡 俊 / KATAOKA Shun
写真家。1984 年生まれ。
「自然」と「人」の関わり合いに着目した写真作品を制作している。
個展
2022 | 「Life Works」(DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Space / 京都) |
2019 | 「Life Works」(大阪ニコンサロン / 大阪) |
「Life Works」(銀座ニコンサロン / 東京) | |
2018 | 「Parallel Leaves」(YAK / 京都) |
2016 | 「吸水」(galleryMain / 京都) |
2010 | 「Touch」(id Gallery / 京都) |
グループ展
2017 | 「CITYRAT press. Photo Exhibition」(イロリムラ89画廊 / 大阪) |
2016 | 「Three and Eight」(Zen Foto Gallery / 東京) |
2015 | 「KAWABA NEW-NATURE PHOTO SPECIAL EXHIBITION」(川場村歴史民俗資料館 / 群馬) |
2013 | 「INDEPENDENT LIGHT‘UNTITLED PHOTOGRAPHY SHOW 02’ 」(Play / 大阪) |
受賞
2021 | 「KYOTOGRAPHIE Portfolio Review Award 2021」DELTA Award |
2020 | 「THE BACKYARD Pitch Grant 2020」ファイナリスト |
2018 | 「東川国際写真祭ポートフォリオオーディション」準グランプリ |
2014 | 「KAWABA NEW-NATURE PHOTO AWARD 2014」グランプリ |
会期中イベント(参加費:無料、要予約)
トークイベント「風景をみつめて考える」
片岡俊写真展「Life Works」の開催に合わせ、美術家・写真家の大坪晶さんをお招きし、互いに着目するテーマである、「風景」を基軸としたトークセッションを行います。
〔開催日時〕2024年4月20日(土) ●開場・受付:14時30分〜|開演:15時〜
終了しました!ご参加いただきました皆様ありがとうございました!
〔登壇者プロフィール〕
大坪晶 / OTSUBO Akira
美術家・写真家
2002年 京都文教大学臨床心理学科を卒業後、2011年 東京藝術大学 先端芸術表現専攻修士課程修了、2013年 プラハ工芸美術大学(AAAD)修士課程修了(チェコ共和国国費留学)。和光大学芸術学科准教授。
そのほか
片岡俊 初写真集『Life Works』(赤々舎)も販売致します。
こちらもこの機会にぜひご覧ください。
片岡 俊『Life Works』
寄稿:藤原辰史「民の庭」
装幀:名久井直子
発行:赤々舎
頁数:100頁
判型:B5版変形(250×188mm)、上製本
定価:本体5,000円+税
会期中は会場のほかギャラリーオンラインショップでも写真集をご購入いただけます。
https://signandroom.stores.jp/items/6620cd8152c94a002b94c638
片岡 俊 個展「Life Works」
2024年4月19日(金)~5月1日(水)
12:00〜19:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで