展覧会概要 日向秀史は、都市や街の風景写真に焦点を置いて制作を続けている写真家です。パンデミック期間中においては、自宅の近所である大久保界隈をくまなく歩いて街の痕跡を探し、これをニュートラルにカメラに収め、京都芸術大学の卒業制作として発表しました。 「Japanese Motels」は、パンデミック後に制作を開始したもので、自動車で移動して被写体を求める点は前作の大久保のシリーズとは異なりますが、淡々と撮影し、風景の本質を追及していくアプローチは共通しています。 === 日本のモーテルは、フリーウェイ沿いに立ち並んでいるアメリカのモーテルとは異なる目的の施設である。その疚しさゆえ、車なしでは行きにくい、人目のつかないひっそりとしたところに多く位置しているが、他方で、客の目につくように、派手な建物・オブジェ、大きな看板・料金表示が目印となっており、陰と陽が共存する建物である。経済成長期に多く建てられたものの、厳格化した法規制や流行の影響を大きく受けた。業態変更の対応を取れず、放置されたような場所に佇んでいる特異な外観のモーテルは、今の日本の一風景を作っているように思える。 本作品は、ニュ … 続きを読む 日向秀史 写真展「Japanese Motels」
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