片柳拓子 写真展「reproduction」

2024年6月7日(金)~6月19日(水)※木曜日休廊

展覧会概要

片柳拓子は、都市におけるモノの存在とその表層をテーマに、作品を制作してきた写真家です。
2021年に開催された「possession」(IG Photo Gallery / 東京)より発表を開始し、今年で4年目を迎えます。
また2023年には毎月一冊ZINEを制作し、写真の組み合わせと切り取られた言葉の関係を考察しました。

本展では片柳が2021年を皮切りに現在も継続する縦位置・カラーで構成された写真群を《possession》シリーズと位置付け、その最新作「reproduction」を展示します。

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ステートメント

reproduction

建物で密集した街を歩く。歩いていると以前は、建物の並ぶ中に空き地がぽっかり浮いて見えていたのだが、最近では、大きな空き地にぽっんと小さな古い家が残っているのをみかける。住んでいる人がいるのかもわからない古い家。周りの家の人々はどこに行ったのだろう。この大きな土地は何になるのか、どこかに説明があるかと探したが見つからない。近くの神社を通り過ぎた時、耳にしたのは、「あの大きなマンションは、下は公的施設だが上は賃貸じゃないんだよ。建て直しがあったらどうするのかね」と話しかけられ、自分に話しかけられていたとは思いもしなかったので、曖昧に頷いた。遠くに見えた建物がマンションだとは思いもせず、人が住んでいるようにも見えなかった。どちらかと言うと大きな空っぽの箱にみえたのだ。そこに向かう途中では、道路拡張反対運動の立て看板が立っていた。別の場所では、長く人々が住んでいる街並みの中、歯抜けになった空き地には、新しい公園ができつつあった。高い場所から見た街はあまり変化が無いように見えていたのだが、どうも違うらしい。

片柳拓子


プロフィール

片柳 拓子 / KATAYANAGI Takuko

東京生まれ、文化女子大学金工卒業
カロタイプ タカザワケンジゼミ
金村修ワークショップ
海原力ワークショップ


個展

2023「Relevant」(Alt_Medium / 東京)
2022「Boundary」(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA / 愛知県)
「impersonation」(Alt_Medium / 東京)
2021「possession」(IG Photo Gallery / 東京)

グループ展

2023「第58回神奈川県美術展」(神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川)
2022「第57回神奈川県美術展」(神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川)

受賞

2023「delusion of control」(神奈川県美術展 写真部門)入選
2022「Involve」(神奈川県美術展 写真部門)入選

私家版

2023月刊『20230000』シリーズ
※ 個展 Relevant カタログ含む
2022『CLASSIFY』
『Involve』
個展カタログ『Boundary』
個展カタログ『impersonation』
2021『filling-in』
個展カタログ『possession』
2020『Sensation Potential』
2019『MEMO/POINTO』
2016『noumi-jima』
2015『Go to India』

Website

https://takukatayan.wixsite.com/top-takuko

instagram

https://twitter.com/takukatay4

twitter

https://www.instagram.com/takupo3915/


片柳拓子 写真展「Reproduction」

2024年6月7日(金)~6月19日(水)
12:00〜19:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで

【お問い合わせ】

〒161-0033
東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
JR高田馬場駅徒歩7分(下落合二丁目歩道橋そば)
2-6-3, Shimoochiai, Shinjuku, Tokyo, 161-0033

TEL:03-5996-8350
MAIL:inquiry@altmedium.jp