展覧会概要
『paper works 』というシリーズ作品を2019年に発表した。79枚のドローイングの切り抜きが透明な袋に入っていて、箱の中に重ねられている。観るひとが上から一枚ずつ手に取り、隣の箱へそっと移動させながら順に観ていく…という展示方法だった。壁面にぱあっと展示すると、シリーズをいっぺんに俯瞰できてしまう。この作品ではそうせずに、シリーズの中にあるグルーヴやひらめきをじっくり巡っていく時間を作りたかった。
複数のショットを組み合わせて、時間、空間、意味の連続性を超えた表現を作りだす映画制作技術を“モンタージュ”という。この言葉に出会ったとき、あ、これだ。と思った。わたしがあのとき試みたことはたぶん、モンタージュだった。
このたび『paper works 』 をDOOKSの視点で編集した『MONTAGE 』を出版いたします。わたしはこの機に『paper works 』を材料に、新しいコラージュを制作しました。
この展示は、ひとつのシリーズ作品から再び生まれたそれぞれの新作を、同時に観ていただけるという企画です。
金子佳代
プロフィール
金子 佳代 / KANEKO Kayo
2001年 多摩美術大学立体デザイン科ガラス科卒業。
個展
2024 | 個展(Cy / 神奈川) |
「ARCHIVES」(珈琲ヤマグチ / 京都) | |
2023 | 「A VIEW BEYOND」(Alt_Medium / 東京) |
「SOMETHING GINGHAM」(taffeta / 石川) | |
「平行世界で集まる」(LAMAPACOS / 東京) | |
「描いたあとから物語2 」(twililight / 東京) | |
2022 | 「YELLOW PIECES」(black bird books / 大阪) |
「SILENT POETS」(April Shop / 東京) | |
「描いたあとから物語」(twililight / 東京) | |
2021 | 「floaty」(Alt_Medium / 東京) |
「金子佳代 個展」(homspun shop / 東京) | |
2020 | 「collage some」(Alt_Medium / 東京) |
「Shell & Without shell」(stripe room / 東京) | |
2019 | 「Paper Works」(Alt_Medium / 東京) |
https://www.instagram.com/kayodory/
金子佳代 個展「MONTAGE」
2024年9月13日(金)~25日(水)
12:00〜19:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで