
展覧会概要
ものを「置く」「選ぶ」「移動させる」などといった、形の現れ方を変化させるための基礎的な操作に注目し、そうした操作そのものや、一定の操作による結果としての造形の単位を、強調したり反復したりする手法を試みています。
自動車による長距離の移動や遠隔地への滞在を行いながら、一定の指針による造形操作を繰り返した、野外制作を展示します。土地を通過したり土地に滞留したりする私の身体を、いくつかの造形操作によって緩やかに拘束することで、それらが生じました。操作は、多く意識を手元に引き留め、遠景を見ることを許しません。近くを見て辿りながら遠くへ行くと、遠景は、しばしば生活上の連続的な近景として見えました。
プロフィール
米田有甫 / YONEDA Yusuke
1997年 東京都生まれ
2021年 筑波大学人文・文化学群人文学類哲学主専攻哲学コース卒業
主な展示
2024 | 個展「微風状態」(ギャルリー東京ユマニテbis / 東京) |
2023 | アートフェア「SICF24」(Spiral / 東京) |
Website
https://portfolio.yoneda-yusuke.com
https://www.instagram.com/_yoneda_yusuke_
トークイベント ※終了しました。お越しくださった皆さま、ありがとうございました!
「見方と作り方」
ゲストの江波戸さんは、主に線描による静物画を描いている画家です。
多くの江波戸作品の画面は、転写技法や定規の使用によって直接の身体性を排した明快な線でもって構成されるモチーフと、その周りの大小の余白とによって構成され、しばしば、個物が、絵画の空間の中で、それにまつわるストーリーのしるしとしての図像になって漂っている様に見えます。
こうしたイメージの成り立ちは、作家が持つ、個物に対する(ある種独特な)時間的・空間的な意識とともに、方法としての絵画への信頼のもとで繰り返される自覚的な試行に、大いに拠っているものであると思います。とりわけ最近の制作では、そうした過程と結果とが、一定の距離は保たれつつも不可分なものとして表そうとされている様に感じます。
この機会には、それぞれの制作を挙げながら、特に観察と表現の実際上の方法や試行の過程などを中心に、制作について広く対話してみようと考えています。
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ゲストプロフィール
江波戸 陽子 / EBATO Yoko
画家。
1988年東京都生まれ。
2013年多摩美術大学大学院絵画専攻油画修了。
現在を過去として捉えるとあらゆる物は人間の存在を暗示しているとして、構図と線描に重点を置いた静物画を制作。
主な展覧会
2024 | 「Spiral Xmas Market 2024」(スパイラル / 東京) |
2023 | 「地上は思い出」(ギャラリー石榴 / 長野・東京) |
「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」(マリンメッセ福岡) |
収蔵
株式会社ドトール・日レスホールディングス、株式会社チャーム・ケア・コーポレーション
Website
https://www.instagram.com/yokoebato
米田有甫 個展「ディマ」
2025年3月14日(金)~3月19日(水)
12:00〜19:00 ※最終日17:00まで