
展覧会概要
NUI NUI
縫い始めたきっかけは描かれたキャンバスのコラージュだった。子どもたちが学期始めに持っていく雑巾やカーテンは作っていたから、ミシンは持っていたし使えなくはなかった。でもそのくらいの技術しかない。
おずおずとミシンを制作に使いだすと、わたしにとってかなり利点が多い手段だと気づいた。
コラージュするとき接着剤で素材を貼り合わせると、再び剥がせばそれぞれが破れたり裂けたりする。しかしミシンで縫い合わせれば、糸さえ切ればあまりお互いが傷つかずに離れる。何度も作品をつくり直しながら制作していくわたしにとって、これはありがたい。
おまけ的に、絵を絵のまま立体にすることも可能になった。モチーフを切り抜いてすこしのふくらみを持たせると、突然モノとして存在しはじめる。おもしろい。立体制作に憧れつつそれが苦手なわたしの折衷策?になるかもしれない発見だった。
今回の展示では、ミシンを用いた過去作品のオリジナルと、この機にリメイクして生まれ変わった作品とを展示いたします。
プロフィール
金子佳代 / KANEKO Kayo
2001年 多摩美術大学立体デザイン科ガラス科卒業。
個展
2025 | 「MONTAGE AND MONTAGE OF MONTAGE 2」(森岡書店 / 東京) |
個展(4PM、YIIPUN UMADA / 鳥取) | |
「MONTAGE AND MONTAGE OF MONTAGE」(BOOKNERD / 岩手) | |
「MONTAGE AND MONTAGE OF MONTAGE」(曲線 / 宮城) | |
2024 | 「USUINUIGURUMI」(EDANE / 大阪) |
「MONTAGE」(Alt_Medium / 東京) | |
個展(Cy / 神奈川) | |
「ARCHIVES」(珈琲ヤマグチ / 京都) | |
2023 | 「A VIEW BEYOND」(Alt_Medium / 東京) |
「SOMETHING GINGHAM」(taffeta / 石川) | |
「平行世界で集まる」(LAMAPACOS / 東京) | |
「描いたあとから物語2 」(twililight / 東京) | |
2022 | 「YELLOW PIECES」(black bird books / 大阪) |
「SILENT POETS」(April Shop / 東京) | |
2021 | 「floaty」(Alt_Medium / 東京) |
「金子佳代 個展」(homspun shop / 東京) | |
2020 | 「collage some」(Alt_Medium / 東京) |
「Shell & Without shell」(stripe room / 東京) | |
2019 | 「Paper Works」(Alt_Medium / 東京) |
https://www.instagram.com/kayodory/
金子佳代 個展「NUI NUI」
2025年9月19日(金)~ 10月1日(水)
12:00〜19:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで