
展覧会概要
首都圏の便利と不便の境界線のような場所で暮らしている。真新しい住宅と地域に根ざした暮らしとが混在する風景が続き、宅地の境目や川沿いには雑木林がひろがる。その周辺を撮影のトレーニングのつもりで歩いた。
生活に近い場所で数年間撮り続けた写真には、思考の軸のようなものが垣間見えた。日常の中で体感した様々なことが、被写体の中に紛れ込んだのだろう。
日々何気なく見たものを、撮影という手段できりとる。その一枚一枚を紡いだものは、言葉のように何かを伝える手段となりうるだろう。
見るという行為はその人の思考と直結している。
何を見て、何を思い、どう存在するのか。一つの方向からのみ物事を捉えようとしたとき、私達の視野は急速に狭まる。目の前にある小さな瞬間に何を見るのか。それは表層に覆われている物事の、深部に近づく限られた手段であるのかもしれない。
プロフィール
成子祐子 / NARUKO Sachiko
2010年に京都芸術大学藝術学舎の短期講座を受講したのをきっかけに写真に興味を持つ。
その数年後から写真の基礎を学び始め、しだいに自分にとっての写真とは何かを考えるようになる。
2023年よりWS「写真の研究と実践」(講師:GOTO AKI,池谷修一)に参加。
2024年の初個展より作家としての活動をはじめる。
個展
| 2024 | 「鏡の盾と平均台を征く」(Alt_Medium / 東京) |
グループ展
| 2024 | 「写真の実践と研究-第3期-修了展」(AL / 東京) |
| 2023 | 「写真の研究と実践 第1回修了展」写真集参加(AL / 東京) など |
受賞歴
| 2018 | 「第43 回JPS 日本写真家協会展」入選 |
出版
| 2024 | 『鏡の盾と平均台を征く』(私家版) |
成子祐子 個展「半透明の森に立つ」
2026年5月8日(金)~5月13日(水)
12:00〜19:00 ※最終日17:00まで

