展覧会概要
2019年の「球体上の点列」、2020年の「ひかりの秤」に続く、当オルト・メディウムにての3回目の個展となります。
今回の展示は、これまでの飯田作品のモチーフである街景・建築物などから離れ、象徴的な意匠を積み重ねて新たな写真世界をつくりあげています。
繁茂する植物、海浜、空と雲、庭の一隅など、様々に撮影された作品群はきわめて鮮明でありながら、同時に謎を隠しているようにも感じられます。
今回並べられた撮影作品を見渡すときに、画像のあからさまな明瞭さと同時に、何処かもどかしいような印象をも伴う不思議な展示となっています。
2020年にギャラリー・ニエプスで開催された写真展「美徳の譜」にも繋がる、ゆっくりと変容する飯田鉄の新作展をご覧いただければ幸いです。
プロフィール
飯田鉄 / IIDA Tetsu
個展
2020 | 「美徳の譜」(ギャラリーニエプス / 東京) |
「ひかりの秤 EPIPHANIA」‐庭園試論‐(Alt_Medium / 東京) | |
2019 | 「球体上の点列」(Alt_Medium / 東京) |
2018 | 「RECORDARE」(ルーニィ247ファインアーツ / 東京) |
2017 | 「草のオルガン」(ギャラリーニエプス / 東京) |
「街の記憶術」(ルーニィ247ファインアーツ / 東京) | |
2012 | 「螺旋のぬいとり」(オリンパスギャラリー / 東京) |
2011 | 「二つに分かれる小道のある庭」(トーテムポールギャラリー / 東京) |
2010 | 「古いひかり」(アイデムフォトギャラリー「シリウス」 / 東京) |
2009 | 「博物誌」(ルーニィ247フォトギャラリー / 東京) |
2007 | 「饗宴」(ギャラリー冬青 / 東京) |
2003 | 「関東という器」(銀座ニコンサロン / 東京) |
「街区の眺め」(お茶の水画廊・淡路町画廊 / 東京) | |
1989 | 「雅叙園のインテリア」(富士フォトギャラリー / 東京) |
1986 | 「まちの呼吸」(淡路町画廊 / 東京) |
「浅草のモニュメント」(ポラロイドギャラリー) | |
1981 | 「街の水・街の雲」(新宿ニコンサロン / 東京) |
1975 | 「写真都市」(新宿ニコンサロン / 東京) |
著作
「横浜建築百景」(横浜市)、「神奈川の橋」(神奈川県)、「近代和風建築」(建築知識社・共著)、「東京セレクション花の巻・水の巻」(住まいの図書館出版局・共著)、「私だけの東京散歩」(作品社・共著)、「釣魚台書法繍錦」(三省堂)、「使うライカレンズ」「使うハーフカメラ」「使うニコン」(双葉社)、「レンズ汎神論」(日本カメラ社)、「浅草モニュメント」(CD-ROM)(祥林舎)、「街区の眺め」(日本カメラ社)
受賞
1987 | 日本写真協会新人賞 |
パブリックコレクション
東京都写真美術館、川崎市民ミュージアム
その他
飯田鉄 個展「あかるいかげのくに」のために事前に行われた、飯田鉄と篠田優によるインタビュー記事はこちらでお読みいただけます。
飯田鉄 個展「あかるいかげのくに」インタビュー
飯田鉄 個展「あかるいかげのくに」
2021年5月27日(木)~6月8日(火)
12:00〜20:00 ※最終日17:00まで