展覧会概要
寺崎珠真は鋭敏な感性で風景を主題とする若手写真家です。
寺崎は武蔵野美術大学を卒業した後、東京を中心に個展やグループ展、写真集の発刊など実直に発表を重ねてきました。
その清新な写真群は、「自然」を単に我々の外部的な存在として単に措定するのではなく、人間や人間の活動をもその内に含み込むものとしてそれを観るような懐の深いパースペクティブに裏打ちされたものです。
本展覧会では作者自身が木々の間に分け入り、精細に捉えた新作を発表いたします。
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現在の主な探査活動の場は樹林帯へと移った。
茂みの中を歩き回ると、
視点の定まらないめまいのような不安感があるが
ずっと浸っていたい心地よさもある。
錯雑の中にあっても陽は昤々として降り注ぎ、
絡まり合った枝葉は反照し
渾然としたものたちのざわめきが聞こえてくる。
そんなとき透かさずシャッターを切ると、
自ずと風景が立ち現れる。
− 寺崎珠真
プロフィール
寺崎 珠真 / TERASAKI Tamami
1991年神奈川県生まれ、神奈川県在住
2013年武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業
個展
2019 | 「Heliotropic Landscape」(Kiyoyuki Kuwabara AG / 東京) |
2015 | 「LANDSCAPE PROBE」 (コニカミノルタプラザ / 東京) |
2014 | 「Rheological Landscapes」 (大阪ニコンサロン / 大阪) |
2013 | 「Rheological Landscapes」 (新宿ニコンサロン / 東京) |
グループ展
2016 | 「リフレクション写真展2016」 (表参道画廊+MUSEE F / 東京) |
受賞
2013 | 第8回「1_WALL」審査員奨励賞(増田玲選) |
出版
2017 | 『LANDSCAPE PROBE』(蒼穹舎) |
Website
その他
寺崎珠真 個展「Heliotropic Landscape」のために事前に行われた、寺崎珠真と篠田優によるインタビュー記事はこちらでお読みいただけます。
寺崎珠真 個展「Heliotropic Landscape」インタビュー
寺崎珠真個展「Heliotropic Landscape」
2021年9月30日(木)〜10月12日(火)
12:00〜20:00 ※水曜日休廊、最終日17:00まで