山崎雄策個展「白い施設」

2021年10月28日（木）～11月9日（火）

展覧会概要

山崎雄策はTOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD #4準グランプリ（飯田志保子賞、濱中敦史賞選）や写真新世紀2014優秀賞（清水穣選）など多くの受賞を重ね、その作品発表において常に耳目を集める気鋭の写真家です。

本展覧会「白い施設」は山崎にとってAlt_Mediumでの３年ぶり２回目の個展となります。
Alt_Mediumにおける２０１８年の個展「さかしま」での出展作をきっかけとして山崎は「造花」という存在に着目し、本展覧会にはその関心のもとに制作された作品が並びます。

造花とは人々のまなざしに供せられるために存在し、あくまでも生花の代用でありながら、レンズを通したその姿はまるで生きているかのように見えることさえあります。

山崎はキャリアの初期から、デジタルとアナログを自由に行き来し、様々な技法を用いつつ、写真のもつ真実性を逆手にとるように、虚実の曖昧な対象を画面上につくりあげてきました。そうした作品はある種の遊戯性をその表面に湛えつつも、写真という媒体の在り方へと鋭く問いを差し出すものであることが、高く評価されています。
本展覧会も視覚にとどまらず、思考的にも快を与える山崎の作品をご覧いただく良い機会となるでしょう。

ぜひご高覧ください。

プロフィール

山崎雄策 / YAMAZAKI Yusaku

2001年多摩美術大学立体デザイン科ガラス科卒業。

個展

2021	「サイレンストートロジー　千葉ゆかりの作家展清水裕貴・山崎雄策写真展」（千葉市民ギャラリーいなげ / 千葉）
2018	「さかしま」（Alt_Medium / 東京）
2017	「ERROR ROOM No.3」（千葉市民ギャラリーいなげ / 千葉）
2016	「obsession.tpl.opml」（SUNDAY / 東京）

主なグループ展

2021	「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」（東京スクエアガーデン会場 / 東京）
2019	THE FANCLUB EXHIBITION 「ふたりとふたり」（Kanzan Gallery / 東京）
2018	「創造海岸いなげ展」（千葉市民ギャラリーいなげ / 千葉）
2015	「Jimei X Arles International Photo Festival」（Three Shadows Xiamen Photography Art Centre / 廈門）
	「showcase#4 -つくりもの- curated by minoru shimizu」（eN arts / 京都）
	「hyper-materiality on photo」（G/P+g3/ gallery / 東京）
	「LUMIX MEETS TOKYO 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #2」（IMA CONCEPT STORE / 東京）
2014	「LUMIX MEETS TOKYO 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #2」（Yellow Korner / パリ）
	「写真新世紀東京展 2014」（東京都写真美術館 / 東京）

その他

2021	「CLOSED EXHIBITION Part2 社」（QWERTY / 松戸）
2020	「CLOSED EXHIBITION Part1 喫煙と喫煙所」（QWERTY / 松戸）
2015	「PHOTO LONDON（G/P gallery Booth）」（Somerset House / ロンドン）

受賞

写真新世紀2014 優秀賞（清水穣選）
TOKYO FRONTLINE PHOTOAWARD #4 準グランプリ（飯田志保子賞、濱中敦史賞）
第10回写真 1_WALL 奨励賞（土田ヒロミ選）
写真新世紀2013 佳作（清水穣選）
EINSTEIN PHOTO COMPETITION X vol.2 Excellence Award（太田睦子賞）