展覧会概要
本展覧会は、テネシー州メンフィスを拠点に活動するアーティストであるアレクサンドラ・イーストバーンと、東京にて一般社団法人MEWO (メオ)を設立したデザイナーデュオEETYによる作品展です。
イーストバーンはパンデミック下において、 メンフィスの一軒家に籠もり黙々とドローイングを描き溜めては、自身の生活の糧を得るためにSNSを通じて販売していました。
彼女にとって、 描くことは自身を癒やすことであり、 薬の役割を果たすもの、自分が今ここにいる理由に意味をもたらすための本能的な方法だと言います。
イーストバーンのアメリカ国外における初めての展覧会となる本展では、両者の出会いのきっかけとなったスパイラル・ドローイング(渦巻きの集まりで構成されたドローイング)の数十点をはじめ、 活動初期のペインティングも展示、 一部販売いたします。
また、EETYがコスチュームジュエリーの伝統的な技術「線加工」や「よせもの」の職人と共に、スパイラル・ドローイングを再構築したジュエリーの展示、受注販売をいたします。
本展は一般社団法人MEWO による初めてのプロジェクトとなります。
この機会にどうぞご高覧ください。
プロフィール
アレクサンドラ・イーストバーン / Alexandra Eastburn
1987年アーカンソー州ホットスプリングス生まれのアーティスト。
メンフィス・カレッジ・オブ・アートでドローイングと美術史を学び、現在もテネシー州メンフィスを拠点に活動。
架空の生き物や超現実的な植物の風景、幻想的な世界を描くためにオートマティックドローイング・ペインティングを用いることが特徴。
また、古着へのハンドペイントや、 ミュージシャンの友人のアルバムカバーデザインを行う。
展示歴
Garrison Art Center(ニューヨーク州ギャリソン)、166Mott(ニューヨーク州ニューヨーク)、The Holy Underground(メリーンド州ボルチモア)、PMOMA(オレゴン州ポートランド)、 Panel_LA(カリフォルニア州ロサンゼルス)、 Faith/Void(オンタリオ州トロント)、GlitchGallery、Art Bar at Crosstown Arts、メンフィス大学(いずれもテネシー州メンフィス)
https://www.instagram.com/alexandramatique/
プロフィール
EETY
遠藤絵美と友岡洋平によるデザイナーデュオ。10年以上に渡り 、国内外のア ー ティストや職人と関わりながら製品のデザインを行う。 現在もデザインとアート、プロダクトとクラフトの間に立ち、量産技術と自身の手作業を交えた物作りを続けている。
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多摩美術大学にて、遠藤はテキスタイルデザインを、友岡はプロダクトデザインを学ぶ。2009年から 2017年の間、それぞれ(株)イッセイミヤケ、(株)ピナ(現(株)カンペールジャパン)などの企業にデザイナーとして勤務。
2018年ドイツヘの移住を機に、バッグを媒体としたプロジェクトを始め、2020年マサチューセッツを拠点に活動するアーティストのエマ・コールマンとの協働による「Emma Kohlmann Cutout Jewelry Bags」を発表。
2021年東京に拠点を移し、中世史と中世美術の研究家ダミアン・ケンプとの協働による「DamienKempf Medieval Monster Chusen Tenugui」を発表し、2022年一般社団法人 MEWOを設立。
プロフィール
一般社団法人MEWO(メオ)
2022年1月、EETYによって設立。
アートと日本の伝統工芸・地域産業を繋ぎ、製品のデザインや販売、展覧会の企画・開催等を行う非営利団体。
消費行動を促すのではなく、人々を触発する物作りを行うことで、両者の進展に寄与することをミッションとして掲げている。
Alexandra Eastburn+EETY「Music From A Spiral Corridor」
2022年3月25日(金)~4月6日(水)
12:00〜20:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで