展覧会概要
かつて私は自己と他者について考えていたがすぐやめた。考えたところで他者は他者でしかないと思ったから。それと同時に目の前の風景はつまらない、或いは自分が興味を引いたものも他者から見たら大したことはないだろうと思うこともあった。
目の前の風景はつまらなく見えるーーそれは自らを表しているようだった。ただ、そのつまらなさがいいと思うこともある。
面白い、いや、つまらない。なんにもならないだろう。呪いともつかない、呪いにすらならないことを考えながら撮影した。
Roznyja inshjyja(ロズニィヤ・インシィヤ)とはベラルーシ語で「様々な他」を意味する。これは、ベラルーシ語がロシア語やウクライナ語に比べてあまり関心が持たれていないと言うことと、自分が今年の春にベラルーシを訪れたことがリンクして選ぶに至った。
ここに並べられている他者達の営みはやがて忘れ去られるかもしれないが、ただ、今だけは見ていてほしい。
2022年 田村虎之亮
プロフィール
田村虎之亮 / Toranosuke Tamura
広島県生まれ
東京綜合写真専門学校出身
個展
2021 | 「Mila Mati」(カモメのばぁばぁ / 広島) |
2020 | 「暴虎馮河」(Paper Pool / 東京) |
2017 | 「夜明けの街」(東京綜合写真専門学校 / 神奈川) |
「明暗」(Cafe Bresson / 広島) |
グループ展
2021 | 「Secrets of Life」(旧日本銀行広島支店 / 広島) |
2020 | 「それぞれの物語」(旧日本銀行広島支店 / 広島) |
2019 | 「高円寺写真展」 (Clouds art coffee / 東京) |
「隔たりの試行」(カメラのヤマヤ / 東京) | |
「距離の構成」(カメラのヤマヤ / 東京) | |
「RAIEC TOKYO 2019」(72Gallery / 東京) |
今後の予定
2022.11「East #0 〜廃墟からの復活〜」(本と自由 / 広島)
田村虎之亮 写真展「Roznyja Inshjyja」
2022年10月21日(金)~26日(水)
12:00〜20:00 ※最終日17:00まで