展覧会概要
「静物画」は “still life” と訳される。
「静物画」というジャンルにとくに執着は無いけれど、
“still life” という言葉の響きは、「ただ生きている。」、「じっと生きている。」、
「まだ生きている。」、「静かに生きている。」といったニュアンスを伴って、
自身の頭の片隅にとどまり続けている。
だからどうということもなく、
当たり前のように、
言葉は「絵」に追いつかない。
それでも日々、
何かを見えるものにしようとしたり、何かを触れることのできる形にしようと
する欲望や行為は、
ひとつの単語だったり、
頭の中をかすめては繰り返し戻ってくるようなフレーズだったり、
ごくごく個人的な領域で、
ささやかに発熱し続けているような、
わざとらしくない、
いくつかのシンプルな言葉と関係している、
という実感がある。
そんな言葉のひとつが、
自身にとっては “still life” という言葉なのだろう。
プロフィール
リー・オタワ / Lii Ottawa
熊本県生まれ。
東京都在住。
パンク、シュルレアリスム、アール・ブリュットなどの影響のもと、独学で制作を続ける。
写真、映像作品などの制作を経て、2018年より絵画をメインに活動。
個展
2022 | 「(tiny useless so what/ささやかだしやくにたたなくても)」(古本屋一日 / 東京) |
「FAREWELL JUNKYARD KITTIES」(PATH ARTS / 東京) |
グループ展
2023 | 「ACTアート大賞展 二次審査展」(アートコンプレックスセンター / 東京) |
https://www.instagram.com/lii_ottawa_artworks/
リー・オタワ 個展「(still life)s」
2023年7月21日(金)~26日(水)
12:00〜19:00 ※最終日17:00まで