展覧会概要
田畑や雑木林が宅地や道路に変わる状況は日本の都市郊外においてどこにでも見受けられるだろう。
該当地域の自治体などは、土地に対する一定の条例や規制をかけて景観の保全を担保するものの、不動産デベロッパーの介在によって無秩序な宅地造成が進められてしまうのが実のところである。
こうした状況は土地固有の社会的背景を希薄化する要因であり美しさというものがまるでない。
さらには土着的な規範のようなものを破綻させ、空間と空間の分断を促しているように思える。
もともとそこにあった風景に代わる空間の特性をパスとエッジという境界にまつわる要素を手がかりに撮影をする。
すると現れてきたのは野生と人工の事物が入り混じった奇妙な均衡のうえに成り立つ風景であった。
プロフィール
若山忠毅 / WAKAYAMA Tadataka
1980年生まれ
2011年早稲田大学芸術学校空間映像科卒業
2012年10月〜2014年 TAP Galleryメンバー
2014年第10回 写真「1_WALL」ファイナリスト
個展
2020 | 「離合/集散」−Kanzan Curatorial Exchange「風景 」vol.2–(Kanzan Gallery / 東京) |
2017 | 「パスとエッジー野生と園芸の地理学ー」(TAP Gallery / 東京) |
2015 | 「余暇、観光、そして疎ら」(蒼穹舎 / 東京) |
2014 | 「余暇、観光、そして疎ら」(TAP Gallery / 東京) |
2013 | 「外環」(TAP Gallery / 東京) |
「世間は美しいものであふれている」(TAP Gallery / 東京) | |
「縁」(TAP Gallery / 東京) | |
「Urbansprawl」(TAP Gallery / 東京) |
グループ展
2016 | 「リフレクション」(表参道画廊 / 東京) |
2014 | 「Group Exhibition Vol. 2 HAKKA」(BankART / 神奈川) |
「第10回写真 1_WALL」(ガーディアン・ガーデン / 東京) |
若山忠毅 個展「パスとエッジ ー野生と園芸の地理学ー」
2023年7月7日(金)~19日(水)
12:00〜19:00 ※木曜日休廊、最終日17:00まで