展覧会概要
Wind through the eye of a needle, no smaller than a mountain
Wind through the eye of a needle, no smaller than a mountain. この文章が意味するのは、ある当たり前のことである——知覚の世界において、現実で大きいと認識されるものは必ずしも大きくないし、小さいと認識されるものは必ずしも小さくはないということ。たとえば、針に糸を通すとき、私がそれを凝視しているあいだは、針の目と糸は私にとって、遠いところにある山よりも大きいかもしれない。知覚の世界では、絶対的なものは存在しない、あるいはすべてものが相対的である。
*
石を凝視していたら、ある詩人の話を思い出した。彼女は石が生き物であると語った。
長い間、多くの石を見つめていて、私もそう確信するようになった。
もし知覚が宇宙にある一種の出会いであれば、
鳥も鳥の知覚を持つ。とくに空について。
川も川の知覚を持つ。とくに大地について。
葉も葉の知覚を持つ。とくに風について。
石は石の知覚を持つ。とくに時間について。
そしていま、あなたはこの文章を読んでいる。これらの文字は私が書いた……
これを読む前か後にあなたは展示を見る。これらの写真は私が撮って、私が選んだ……
プロフィール
顧 夢 / Ko Mu
中国杭州生まれ、現在神奈川県在住。
2020年 東京造形大学大学院 造形研究科 デザイン領域 博士前期課程 修了
2020年−現在 明治大学大学院 理工学研究科 建築・都市学専攻 総合芸術系 博士後期課程 在学中
個展
2022 | 「ただよううた −La petite phrase−」(Alt_Medium / 東京) |
2020 | 「Blue Islands」(新宿ニコンサロン / 東京、大阪ニコンサロン / 大阪) |
受賞
2020 | 第22回写真「1_WALL」審査員奨励賞(沢山遼選) |
Website
https://www.instagram.com/allyl_gu/
顧夢 個展
「Wind through the eye of a needle, no smaller than a mountain」
2023年11月24日(金)~29日(水)
12:00〜19:00 ※最終日〜17:00まで