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2026年2月19日

高橋恭介 写真展「カリモーチョな空 − In liminality」

20歳の誕生日を目前に、僕は旅に出る準備をしていた。 誰にも頼らず、これから途方もない距離を、自分の足で歩くために。 数日前、デジタルカメラが壊れ、 残ったのは、もう一台のカメラと、限られた数のフィルムだけだった。 気軽にシャッターを切れなくなったことで、 僕は歩きながら、失った景色のことばかりを考えるようになった。 「あとどのくらいで着く?」 「あの街を通り過ぎたから…ちょっと待ってね」 ピーターが地図を広げる。 僕はその場に座り込み、首を回した。 「あぁ。」 そこには、既視感のある新しい空があった