archive

2024年10月8日

矢島陽介 個展「 a way of seeing」

地球は、私たち人間の目に静穏(Serenity)に見えるその瞬間でさえ、常に変化している (Dynamism)。大地はゆっくりと動き、風雨によって削られながら、新たな地形を刻み続ける。そしてその仕組みは一部解き明かされているものの、依然として多くの謎が存在する。私たちは謎の球の上で、ときにそれがもたらす災害に翻弄され、ときにそれが生み出す景観に魅了されながら生きている。 今回、私がニュージーランドとオーストラリアを訪れた際に撮影した自然の写真を展示し、さらにそれに関する説明文を地球料学の視点から執筆することで、美術展と博物展の融合を目指した。ニュージーランドの雄大な氷河地形、オーストラリアの壮大な石灰岩地形や古代の姿を残す森林を撮影したこれらの写真は、私たちに自然の美しさを改めて感じさせる。 撮影を通じて、私は地球のダイナミズムを感じずにはいられなかった。写真は時間・空間を切り取り記録する技術だが、その撮影の前後の長い時間、そしてフレーム外に続く広大な空間において、自然は絶えず変化を続けている。地球科学の知見があったからこそ、自然の残した痕跡を読み取り、前後の時間で受けたであろう作用や、どんな広角レンズを使ってもフレームに収まることのないような大きな空間に働く力に想いを馳せることができた。地球科学の視点から説明文を執筆したのは、自然の背後にある現象を知ることが、写真が切り取った時間・空間の外を想像する助けになるだろうと考えたからである。 時間的にも空間的にも人間のスケールを遇かに超えた雄大な自然と、その中を生きる生命の姿をお楽しみいただけたら幸いである。
2024年10月7日

「Visual Echoes」

展覧会概要 異なる視点が交差する空間。職業も年齢も性別も異なる4人が、それぞれの手法で生み出す作品群。重なり合う調和とズレ、響き合いながらもすれ違う。ゆるやかに観る者の意識に触れる。同じ場所に集いながら、決して同じにはならない表現の対話。 プロフィール オオキヨシマサ / OKI Yoshimasa 京都芸術大学通信教育学部写真コース 在学中 Instagram https://www.instagram.com/yoshima44/ akemori hirokazu 京都芸術大学通信教育学部写真コース 在学中 Instagram https://www.instagram.com/rochefortphotograph/ おりしー / JAY 京都芸術大学通信教育学部写真コース 卒業 Instagram https://www.instagram.com/ja_elcami/ 楠瀬美樹 / KUSUNOSE Miki 京都芸術大学通信教育学部写真コース 卒業 Website https://miki-feeling.org/ Instagram https://www.instagr […]
2024年10月6日

吉田実穂 個展「森に漕ぐ」

スダジイの花が匂って充満する雨の日に 身体を取り巻くすべてのものが呼吸していることを知覚する 空白を覆いつくす 物言わぬ人たちの思念のゆき交い 小舟で漕ぎ出すと 水面のゆらぎは連続して一つの水になり 身体と風景を運ぶ 緑の錯雑の中、あらゆるものが流動していく
2024年10月5日

岩崎美ゆき 個展「むこうの海では、雨が降っている」

展覧会概要 今の私にとって写真をやること、写真とは 記憶でもなく、記録でもなく 自分の証明でもない 一枚を見ること全体を見ること 光景を撮って、見ること、組むことは、いつも同じ風や波のない船旅のようなもので楽しい 鑑賞者の得た感覚と、自分の感覚と、その移ろいを眺める
2024年10月4日

SHOKO POP HANGA 「starry night 星降る夜冒険の始まり」

多彩な色や心地よい形、偶然や瞬間に宿る現象。 本当に美しいと思うもの、面白いと思ったことを見つめて描くことは、単純なようでいて難しいことかもしれません。 自由でありたいと思いながらも過度なこだわりや思い込みに捕らわれてしまう、日々生きる中でいかに視点を変えて日常を興味深いものにするか、空想と現実の間に真実がある。
2024年10月3日

「STROMATOLITE」 

展覧会概要 「ストロマトライト」とは生きた化石である。 全ての始まり、生きた証 「写真」もまた生きた化石である。映し出す今、記憶する昔 化石は過去のものという印象とは裏腹に 今この瞬間も生まれている。私達は過去を残し、今新しいものを生み出していく。いつまでもそうでありたい。