2025年6月23日

有本理美 個展「ASSIMILATION」

本展では、「ASSIMILATION(同化)」をテーマに、映像を軸としたインスタレーションを発表します。 映る像が宿す“映像性”──イメージが立ち現れる現象そのもの──に着目し、視覚と知覚の間で生じる動きや移行の瞬間を見つめます。 映像と空間の関係において、複数のメディアを介して像が浮かび上がるとき、それぞれの映像性が同時に響き合い、ときにリピートされることで、どのような視差や重なりが立ち現れるのかを問い直します。
2025年6月22日

中坪小鈴、別所波路 二人展「Counting Sheep」

展覧会概要 この度、初展示「CountingSheep」を開催します。本展では、「羊を数える」ような繰り返しの行為を通して、遠く曖昧な感覚をすくい取ろうとしています。 異なる素材や、それぞれの扱ってきた経験をもとに、「触れることで見る」「見ることで触れる」といった感覚に注目しながら制作しました。素材の持つ質感や、行為の中で生まれる細かな変化に目を向けた作品を展示しています。 ぜひ会場でご覧いただけたら幸いです。
2025年6月21日

桑原仁太 個展「遥か近く誰そ彼」

展覧会概要 遥か近く誰そ彼 日々、撮った写真を見返す中で、写真の中にある、痕跡や意思のみとして写る「誰か」の存在が、映っているもの以上に目につくように感じた。写真そのものには様々な限りがあるが、鑑賞者である私と写真との間には、遥かな広がりがあるのだと思う。私はその目の前に浮かぶ広がりの中にいる、誰か(あなた)のことを考えていたい。
2025年6月20日

山口光 個展「非同時性の肖像」

展覧会概要 私たちが「自己」と呼ぶものは、果たして単一の時間軸に沿って、ひとつの像として存在しているのだろうか。それとも、それは絶えず分岐し、遅れ、歪みながら、複数の時間と文脈の中に断片化されているのではないだろうか。本展では、異なる時間を内包する複数の映像装置を用いたインスタレーションを展開します。それぞれ異なるタイムラグを持つモニターに浮かぶ像は、過去と現在がずれながら重なり合うことで視覚と記憶を揺さぶり、主体の輪郭を微かに曖昧にしていきます。不確かさから立ち上がる知覚の層は、私たちが「自己」と呼ぶものがいかにして構築され、また崩れていくのかを静かに浮かび上がらせます。