2017年12月12日

大原由個展「LIKE THE ELEVATOR IN TOKYO SKYTREE」

展覧会概要 私は今回、シミュレーション、サンプリングといった方法論で制作した作品を発表します。 私の制作にとって、「隠語」や「メタファー」について、「シミュレーション」、「サンプリング」という方法論は重要な要素となっています。それはおそらく学童期から聴いているヒップホップミュージックと日本の美術史に由来しています。前者で例を挙げると、特に影響を受けたのは「キエるマキュウ」「BUDDHA BRAND」という日本のヒップホップユニットです。彼らの歌詞は、仲間内にしか通用しないことばや、優れたメタファーなどがしばしば採られています。 そしてブッダのメンバーであるD.L.に代表されるトラックを作る際サンプリングの元ネタを隠す態度が粋で格好いいなと思っています。「隠語」、「メタファー」、「サンプリング」はこの文脈で出会います。私はそれらに強く惹かれ、自分の制作態度も決定されていきました。 今回の作品を構成する素材は、美術史とミュージックから選択されています。元ネタは、私との会話の中で明かされるかもしれません! 作品が私独自の連想によって派生し、出来上がる空間をぜひご覧ください。