2018年5月6日
展覧会概要 菅泉亜沙子は東京を拠点に活動する新進の写真家です。本展覧会は菅泉のAlt_Mediumにおける二回目の個展となります。菅泉の写真群は特定の被写体や撮影地に捉われることなく、自らに縁を持たない土地を歩き続けることによって生み出されています。そうして撮影された写真を語るとき、菅泉は「生活」という言葉への強いこだわりを覗かせています。そこに暮らす者にとって、繰り返す日々の中で徐々に見慣れていく事物や事象も、束の間そこを訪れ、そして去っていく者の目には、新鮮な光を湛えているのでしょう。地道な歩みが持つ力強さと、瞬く光をとらえる繊細さを併せ持つゼラチンシルバープリントをぜひご高覧ください。 === 土壌に帰属する我々。そこに吹く風は様々なものを運び、我々の生活の媒介者となる。太陽の光が生活の細部を照らし出す時、いたるところで紡ぎ積み重ねてきた日々の営みが姿を顕にする。−菅泉亜沙子