2018年7月10日

篠田優写真展「航跡図」

展覧会概要 篠田優は東京を拠点に活動する写真家です。本展では2017年、銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロンにて発表された「See/Sea」から継続して撮影されている、三浦・房総という二つの半島に残された、海防のための遺構を主なモチーフする写真群の新作を発表いたします。 江戸・幕末期の砲台跡や、太平洋戦争時の洞窟陣地を巡る作者の歩みは、現在の土地における水平的な移動とともに、大海のような深みを持つ歴史を垂直的に重ね見る、旅のようです。本展「航跡図」は、その軌跡を示す、現在進行形の写真群やテキストによって構成されます。 どうぞご高覧ください。 −Alt_Medium === 洞窟の中ほどには幾つもの石が在った。そのどれもが、開口部からの光をその半面に受けていた。正午を迎えようとする太陽の光は、砲台跡に、草木の影を黒々と落とした。積層を貫くように、光によって繋がれているのだろうか。 −篠田優