2018年9月6日

阿部祐己個展「Trace of fog」

展覧会概要 阿部祐己は長野県出身の若手写真家です。Alt_Mediumにおける本展はepSITE(東京・新宿)にて開催される「Trace of Mountain」との同時開催となります。2014年三木淳賞受賞作「新しい家」をはじめとして、阿部の作品の多くは出身地である長野県にて撮影されています。どの作品も、刻々と変化する自然の姿を雄大に捉えながらも、そこには、点景のように小さく微かであっても、人の存在と営みの痕跡が確かに記されています。阿部の作品は、レンズの前、其処に在る自然を通じて、此処に在る自然としての私たち、人間を再考させます。 -Alt_Medium === Trace of fog” 霧ヶ峰”は名前の由来通り、しばしば濃い霧が立ち込める山だ。霧に覆われると境目が消え、どこまでも先に続いているような錯覚を覚えた。かつて、山には巨大なスキー場が存在していた。2つのジャンプ台を抱え、冬季オリンピックの候補地にもなったという。さらに遡ると、ここは山一面が狩り場だった。800年前に武士が腕を競った狩猟祭は鎌倉幕府が主催した大規模なもので、草原に残る社跡で行われる神事が、その名残を現在ま […]