2021年6月8日
展覧会概要 2019年の「球体上の点列」、2020年の「ひかりの秤」に続く、当オルト・メディウムにての3回目の個展となります。今回の展示は、これまでの飯田作品のモチーフである街景・建築物などから離れ、象徴的な意匠を積み重ねて新たな写真世界をつくりあげています。繁茂する植物、海浜、空と雲、庭の一隅など、様々に撮影された作品群はきわめて鮮明でありながら、同時に謎を隠しているようにも感じられます。今回並べられた撮影作品を見渡すときに、画像のあからさまな明瞭さと同時に、何処かもどかしいような印象をも伴う不思議な展示となっています。 2020年にギャラリー・ニエプスで開催された写真展「美徳の譜」にも繋がる、ゆっくりと変容する飯田鉄の新作展をご覧いただければ幸いです。