2017年5月13日

菅泉亜沙子個展「かつて、まなざしの先に」

展覧会概要  菅泉亜沙子は東京を中心に活動している写真家です。本展覧会は菅泉も運営に参加している Alt_Medium での自身初めての個展となります。  菅泉の作品は一貫してモノクローム、スナップショットによって制作されています。特定のモチー フや場所に留まることのないその写真は、通過者の視線が持つ孤独感を感じさせます。写された存在はどれも、その瞬間の姿が失われる定めにあることを、そして写した者はそこを通り過ぎていく ことを、それらの写真は表しているようです。しかしそうした孤独感と共に、菅泉の写真にはどこか、既視感とは異なる懐かしさが漂っています。いつかどこかで見たというよりは、このような瞬間がかつてどこかにはあったのだと、そのような ことを思わせます。  それは私たちの内にある過去が、いまここにあるものを媒介として、浮かび上がってくる瞬間が あるからでしょうか。 この機会にぜひご高覧ください。 ーAlt_Medium