2020年12月22日

紀雪晗 個展「3.5 years」

展覧会概要  インターネットが発達した現代において、人の人間関係は現実からインターネット上にまで拡張された。SNSで友達を追加し、スマートフォンやパソコンで他人の状態を観察する。つまり、友人になる対象を選択する時、ネットでの情報公開と取集は既に現代の人との付き合いにおいて不可欠な過程になった。しかし、ネット上で公開できる情報は自由である。ライン、WeChatという内圏からFacebook、Weiboという公開の外圏まで、誰でもネット上では自分の“キャラ”を作ることができる。ある人はネットを舞台として理想的な自分を演じる。ある人はネット上で自分の不遇を訴える。私達はこのような“キャラ”から相手を判断し理解しているつもりになっている。  来日三年半、私は新しい人間関係を構築していた。日本語学校から大学院まで様々な人と知り合って、彼らの“キャラ”の判断をした。お互いに選択しあった何人かは本物の友達になった。私は彼らに風船をあげて彼らの“キャラ”を撮った。これらは3.5yearsの人間関係の展示である。