2021年3月16日

福本楓 写真展「最後の晩餐」

展覧会概要 私にとって食事は料理人である両親がおいしいご飯を作ってくれて、それを囲んでたくさん笑って過ごせる特別な時間である。と同時にそれは私にとっての当たり前でもある。食事をしなければいけないから何も考えずとっている人が多いが、私はそれがもったいないと思う。必要で、しなければいけない食事でも私は楽しみたいと思うし、みんなにも楽しんで欲しい。 「最後の晩餐」は、明日世界が終わるとしたら何を食べたいかを家族や知人、初対面の未来の友人等に質問し、その回答を私の中に取り込み再現し撮影しました。この質問によって普段食事に興味のない人でも“食べること”を意識した回答を出し、中でも多かったのは最後は家族と暖かい食事を食べて迎えたいという答えでした。 しかし本当に“最後”が訪れた時、もしかしたら家族の元へ帰る時間はないかもしれない、もしくは1人で食べるかもしれないし、友達と食べるかもしれない。そんな“かもしれない”場面を私なりの形で、作り上げた作品です。