2025年4月21日

片柳拓子 個展「Woofer」

展覧会概要 片柳拓子は、都市におけるモノの存在とその表層をテーマに、作品を制作してきた写真家です。2021年に開催された「possession」(IG Photo Gallery / 東京)より発表を開始し、今年で5年目を迎えます。 本展では片柳が2021年を皮切りに現在も継続する縦位置・カラーで構成された写真群を《possession》シリーズと位置付け、その最新作「Woofer」を展示します。 Woofer 朝まだ頭がぼんやりとしているときに聞こえる音は車が走り去る音だ。乗り物で街へ。ホームでは、インフォメーションを録音しようとスピーカーにマイクを近づけている人をみかけた。その街の入口に自分の住む街にある商店街と似ている風景を見つけた。モバイルフォンを手に、右に左に身体の方向を変え歩く人々。人の流れに逆らうことなく歩く人の口からは異国の言葉が聞こえた。周りを見渡すと並ぶ看板も多様な言語が並ぶ。家に帰り、真夜中になったころ遠くから微かにいつもの電車の音が聞こえた。 − 片柳拓子