2024年12月10日
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2024年12月10日
Alt_Mediumは2024年12月26日(木)~2025年1月16日(木)まで冬季休廊となっております。
展覧会を開催予定の方や、そのほかお問い合わせについては通常通り受け付けておりますので、御用の方はメールでご連絡ください。
2024年12月9日
展覧会概要 篠田優は東京を中心に展覧会や作品集の出版を精力的におこなっています。写真作品だけにとどまらず、近年はその活動を映像作品の制作や上映へと広げています。 本展覧会「Garden | Medium」に出展される作品の構想は、篠田が2023年に逝去した写真家の飯田鉄から一箱のフィルムを譲り受けたことに端を発します。篠田はそのフィルムを使用して、同じく譲り受けた蔵書や、初めて交わした会話の内容でもあった南房総の土地を撮影しています。大判フィルムの密着印画によって黒い縁取りをもってあらわれるイメージは、生前に飯田が篠田に話した「庭」という写真のあり方を探求するものでもあります。それらを通じて篠田は、作品制作と切り離し難いコンセプトというものを、想いに形式を与える行為として、とらえなおそうと試みているのです。 === 飯田さん 以前にいただいたフィルムで、本と島の写真を撮ることにしました。 期限の切れたシノゴのTri-X、50枚入りがひと箱。だからそれぞれを25枚ずつ撮ろうと思います。そしてその枚数でシリーズを終えようと思います。 被写体にする本は飯田さんに譲っていただいたものの中から、 […]
2024年12月8日
——知るということ。それは、取り返しのつかないことである。
「写真を見ている」という状況は、写真を見ながら物事を考えられる唯一の機会である。写真に写る景色の壮大さ、波の繊細さ、空気の奥行き、サイズ感、関係、質感、思いなど。瞬きをすることさえ惜しく、目線を逸らした瞬間から記憶という虚像に覆われていく。慌てて目線を戻しても覆われた部分がめくれることはなく新たな認識で上書きすることしかできない。
さっきまで写真を見ながら考えていた内容は覚えていても「見ていた写真」は記憶の彼方で形を失い、(今再び)「見ている写真」に先ほどの記憶を当てはめてしまう。
このように、見ているものは一瞬のうちに見たものとなり、見たものは一瞬のうちに得体の知り得ないものへと変化していく。そして、我々はこの抽象度でものを見て、他者と共有し、それを考えているのではないだろうか。
もしかすると「そこにあるのは〇〇の写真らしい」という(漠然とした)情報で、十分なのかもしれない。
2024年12月7日