2019年6月18日

嶋田篤人個展「知る由」

展覧会概要 嶋田篤人は主に故郷である千葉県の房総半島を撮影し、一貫してモノクロームのオリジナルプリントを発表し続けています。また、2013年ゼラチンシルバーセッションアワードでグランプリを受賞の後、隔年で開催されているゼラチンシルバーセッションのグループ展に参加するなど、精力的に活動している作家です。 Alt_Mediumにおいて3回目の開催となる本展覧会で発表するのは、嶋田にとって馴染み深い海岸での1日を撮影した作品です。これまでの嶋田は故郷である房総半島には拘りながらも、被写体や時間、特定の地名といった制約を特には設けずに撮影してきました。しかし、今回嶋田は「同じ海岸に一日いるとどんなものに出会えるのか?」という興味からあえてこのような制約を設けました。その際、当初はその海岸で起こるであろう物語を定点観測的に撮影しようと思っていたものの、その海岸に立ち視点を持つ自分自身もまた海の物語の一部であると気づいた嶋田は、自身の意識の流れによる視線の変化でこの1日を表現するべきだと考えました。 幾度となく通った海岸の、その物語の一部として展開される嶋田の視線と意識の流れをこの機会にどうぞご高 […]