2026年4月28日
展覧会概要 本展は、故郷である足尾銅山の情景を長年にわたって記録してきた中から、昨年の「ASHIO 2008/2009」に続く初期の作品として、2010年・2011年に撮影した写真で構成いたします。 足尾は、かつて日本有数の銅山として栄えた歴史とともに、公害という負の側面も深く刻まれた場所です。私にとってこの地は、そうした公の歴史と、自分自身の個人的な記憶や時間が重なり合う場所でもあります。煙害により岩肌を晒した山々や、閉山後に朽ち果て草木に覆われた社宅、鉱山施設の廃墟。それらを15年以上にわたって繰り返し撮影する中で、この地が歩んできた歳月の重みや人々の営み、そして現代の日本が直面する現実を静かに見つめてきました。 本シリーズは、今後も数年分ごとの作品を順次展示していく予定です。私が見つめてきた足尾の風景を通して、過ぎ去った時間、あるいはその先に続く何かを、それぞれの心で感じ取っていただければ幸いです。


