2026年2月28日
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2026年2月28日
展覧会概要 昼光となだらかな勾配は歩行を促し、さまざまな事物に視線は彷徨う。環境によって無意識のうちに眼と足は導かれていく。 眼前を掠めていく認知以前の視野が逃げ去る前にシャッターを切ると、カメラは瞬時にその観察点への光の配列を記録する。 晴れた日の光の底に立ち現れる風景。 見回すことと見つめること、具体と抽象、風景と写真の間を行き来している。いつも途方に暮れながら、当てもなく果てもなく探査は続く。 === 前作が一区切りとなりカメラを変えずに別の場所で写真を撮ることを考えていたとき、とある地域に興味を持ちました。一帯の密度感や距離感が手持ちの645Zと相性が良いのではないかと感じたことから、しばらく撮影をしています。この展示は風景探査の中間報告です。 − 寺崎珠真
2021年10月12日
展覧会概要 寺崎珠真は鋭敏な感性で風景を主題とする若手写真家です。 寺崎は武蔵野美術大学を卒業した後、東京を中心に個展やグループ展、写真集の発刊など実直に発表を重ねてきました。その清新な写真群は、「自然」を単に我々の外部的な存在として単に措定するのではなく、人間や人間の活動をもその内に含み込むものとしてそれを観るような懐の深いパースペクティブに裏打ちされたものです。本展覧会では作者自身が木々の間に分け入り、精細に捉えた新作を発表いたします。 === 現在の主な探査活動の場は樹林帯へと移った。茂みの中を歩き回ると、視点の定まらないめまいのような不安感があるがずっと浸っていたい心地よさもある。錯雑の中にあっても陽は昤々として降り注ぎ、絡まり合った枝葉は反照し渾然としたものたちのざわめきが聞こえてくる。そんなとき透かさずシャッターを切ると、自ずと風景が立ち現れる。 − 寺崎珠真



