2018年12月25日
2018年12月25日
2018年12月18日
展覧会概要 今回の展示では、3次元空間をより2次元に表現することを主とする展示である。個人の空間をテーマとしたタイトルである「Space of Next」。二次元の平面絵画から生み出される「新たな場」のことで、色、形、線が作用しあった画面はそれぞれが重なり、層が出来た時、その「空間」と「場」を生む。個人の「空間」を見て頂きたい。 企画:あけながすばる 〔参加作家〕あけながすばる|伊藤あゆみ|竹澤舞海|加藤舞|奥谷風香|
2017年12月5日
展覧会概要 引用・コラボ・編集・キュレーションなど、情報とは常に何かを媒介することで、価値をもたらします。我々もその媒介のように、情報を格納する入れ物のように、新たな情報が出たり入ったりしながら何かを考えます。 この展覧会では、人の考え方・価値観を形成するルーツについて考察していきます。 今回展示される作品は、とても日常的でたんぱくな色合いではありますが、それにつく”バリ”のようなものに個性が伺うことができます。
2017年11月14日
展覧会概要 現代社会の中では意味のないものが排除され、決まり切った価値観に沿った物事であふれている。個人による自律的で自由な思考は、あらかじめひかれたレールに沿うことを強いる社会の中で硬直していく。それはつまり、自らの問いに向かうことを忘れ、探求心や想像力を失っていくことと同義であろう。わたしは常々、当たり障りのないありふれたイメージよりも、打ち捨てられたような風景や、誰も目を向けないような無意味な風景に触れた時に心が動かされる。 それは言葉にしがたく、とりとめのない光景ではあるが、言葉にならない新鮮な感覚を喚起させてくれる。そしてその光景は、誰でもが受け入れ安いようにお膳立てされたイメージとは決定的に異なる。 その私の中に起こった新鮮な感覚を、絵画という方法で表そうとすることは、伝統と様式にからめとられていくようであり、矛盾を感じざるを得ない。しかし、その矛盾にはあえて解を示さず、問を宙づりにしたままの状態を、絵画として表象したい。 −片山高志 === 本展覧会「EMPTY EMPIRE」によせた文章において片山は、意識/無意識を問わず私たちを絡めとる制度や計画性からこぼれ落ちたかの […]
2017年10月10日
展覧会概要 河野裕麻にとって絵画はメッセージなのかもしれない。言葉に当てはめてしまうには何だか居心地の悪い感情、それを線や色として発すること。充たされていながら、ときにまだ空白で。 まさに心模様という言葉のようだ。 −Alt_Medium === 捨てようと放っておいた紙の断片の形が面白く、テーマを持たずに絵を描き始めました。テーマらしいものはなかったはずだけど出来上がっていく絵には何かが入ってる。その絵は、細胞のような細かさで心の断片のような鋭利さを持つ。数々の衛星が一ヶ所にたくさん集まって、大きなエネルギーに変わったように見えたり。私はこれが私の心の風景なのだな、と驚きます。誰も知らない未開の宇宙みたいで、無限に広がるわけのわからないものの集まり。目に見えるものではないけれど、確かにそこにあるもの。そういったものをこれからも描いていきたいです。 −河野裕麻
2016年12月12日
展覧会概要 岡江真一郎のアニメーション作品に明確な始まりと終わりを見出すことは難しい。まるで循環するかのように物語は完結しない。そこに描かれている存在は皆、感情が読み取れない表情をしている。無彩色で、虚構と呼んで突き放すには妙に生々しいその世界からは、場所としての強い個性も見いだすことが難しい。 登場人物たちは何をしようとしているのか、どうしてそんなことをしているのだろうか。その「何故」への答えはどこにも見つからない。覚えやすくどこか少し物悲しいメロディーに歌われる詩もそれを教えてはくれない。 だが、それでいいのだろう。どんな意味があるのかわからないものを繰り返しているのが私たちだ。どこかに答えがあるかもしれない。しかし、ないかもしれない。何となく表情も薄れ、意味も忘れて繰り返す行為がどこにも行き着かなくとも、まあどうでもいい。 Alt_Medium
2016年10月30日
展覧会概要 瞬間の彼方には永遠があって、僕はその永遠を描写する。- 山口和也 === -着火したその瞬間、画面の隅々にまで眩い光が駆けめぐる、と作者は語った。特別に作り出された花火によって金属の輝きをもつ支持体の上に一瞬にしてイメージを描き出す。作者は幾度かの経験によって、この手法により形成されるイメージを予測することができるのかもしれない。しかしどれほど経験を積もうとも、作者の「手」が及ばない領域が最後には残るだろう。そこにおいて作者は「あらわれるもの」を待ち望むしかない。決して物の写しとしてのイメージが形成されているわけではない。しかしその光の瞬きの痕跡とも呼べる絵画は、どこかWilliam Henry Fox Talbotが自著に冠した「自然の鉛筆」という言葉を思い起こさせる。 山口和也の「Eternal trace」という一群の作品の中に「Flowers」と名付けられたものがある。花火には欠くことのできない導火線がここでは植物の葉や茎のような姿を見せ、その先にある鮮烈な色彩もまた夜空に咲く大輪のようである。そのイメージに瞬間とエネルギーによって花開いた生のあらわれを見るとき、こ […]