2018年10月9日
2018年10月9日
展覧会概要 東京工芸大学 バライタファインプリントゼミ展 銀塩での制作では自ずと時間を意識することになります。瞬時には画像が表れず、現像やプリントを経て写真となる。感情やモノも時間が経過することで、完成されていくのではないでしょうか。 時との関わりが銀塩写真を際立たせていきます。 時は重ねるのではなく、積み上げていくものでしょう。 3年生でモノクロバライタプリントを選択した学生の作品展です。ご高覧ください。 〔出展作家〕朝田建成|猪又治斗|奥谷悠人|笠谷有香|ZHU LONGXIANG|CHANG ISO|NIE SHAN|鈴木冬生|ZHANG QI|ZHANG RUIQI|中﨑大河|福岡咲陽子|柳香穂|WENG YUXIN|有澤世理佳|和泉匠|田中 仁|
2018年9月30日
展覧会概要 古野達也は「TIFF Open competition」(ポーランド)や「塩竈フォトフェスティバル2018 写真賞」にて特別賞を受賞するなど、近年活躍が著しい若手写真家です。私たちは日常、事物をそれぞれ名付けられた(言葉によってフレーミングされた)ものとして、そして、それらの集合を世界として扱っているのではないでしょうか。そうした中で古野の作品は、カメラのフレームを用いて、そのような認識を中断し、世界を「見慣れない」ものとして出現させる試みともいえるでしょう。そのためそこに写される事物の姿は、簡単に名付けられることを拒むかのような、どこか不安な在り方をしています。しかし、そのイメージは同時に、「見慣れた」印象から解放された、静けさにも似た新鮮さを湛えています。写真というメディウムへのしたたかな思考を持つ作家の試みを、この機会にぜひご覧ください。 −Alt_Medium === 『実 在』見えているものと、感じるもの、二つによって生じた空隙が埋まらず、確かに見てはいるが、その実感を得られない時がある。その状況に没頭していると、その空隙こそが、形のある生き生きとした存在のように […]
2018年9月6日
展覧会概要 阿部祐己は長野県出身の若手写真家です。Alt_Mediumにおける本展はepSITE(東京・新宿)にて開催される「Trace of Mountain」との同時開催となります。2014年三木淳賞受賞作「新しい家」をはじめとして、阿部の作品の多くは出身地である長野県にて撮影されています。どの作品も、刻々と変化する自然の姿を雄大に捉えながらも、そこには、点景のように小さく微かであっても、人の存在と営みの痕跡が確かに記されています。阿部の作品は、レンズの前、其処に在る自然を通じて、此処に在る自然としての私たち、人間を再考させます。 -Alt_Medium === Trace of fog” 霧ヶ峰”は名前の由来通り、しばしば濃い霧が立ち込める山だ。霧に覆われると境目が消え、どこまでも先に続いているような錯覚を覚えた。かつて、山には巨大なスキー場が存在していた。2つのジャンプ台を抱え、冬季オリンピックの候補地にもなったという。さらに遡ると、ここは山一面が狩り場だった。800年前に武士が腕を競った狩猟祭は鎌倉幕府が主催した大規模なもので、草原に残る社跡で行われる神事が、その名残を現在ま […]
2018年8月21日
展覧会概要 それぞれの心情や葛藤ある年齢に達したときの悩みや不安を写真で表し額を使ったインスタレーションで構成していく写真展。 〔参加作家〕須藤 駿介|キタガワダイスケ|山口|馬渕 明望里|
2018年7月24日
展覧会概要 自分が過ごしている時間、相手は自分の知りえない時間を過ごしている。私は彼女の見ていた景色を知らない。彼女も私の見ていた景色を知らない。これまで、そのような時間を果てしない数経てきた。今後も、そのほとんどを知り得ることなく過ごしていく。その時間は積み重なり、同じ人間であるはずの私たちは、まるで違う生物かのように違う意思を持つ。 〔参加作家〕横山 渚 / 安藤 夏海
2018年7月17日
展覧会概要 写真は通常正確な現実世界として反映されるが、私たち三人の写真は日常と哲学の会話、生活の断片と内面とのつながりを通じて、写真が持つ本質的なに属性を突破しながら制作を試している。本展では三人によって思想と情緒の一つ一つの切片として、表現の形から、内心とレンズの連動、アートジャンルの境界線を曖昧な写真技法までの写真群である。鑑賞者に 超現実的な体験を与えようとしている。 〔出展作家〕趙 夢穎|張 子璇|袁鑠涵|
2018年7月10日
展覧会概要 篠田優は東京を拠点に活動する写真家です。本展では2017年、銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロンにて発表された「See/Sea」から継続して撮影されている、三浦・房総という二つの半島に残された、海防のための遺構を主なモチーフする写真群の新作を発表いたします。 江戸・幕末期の砲台跡や、太平洋戦争時の洞窟陣地を巡る作者の歩みは、現在の土地における水平的な移動とともに、大海のような深みを持つ歴史を垂直的に重ね見る、旅のようです。本展「航跡図」は、その軌跡を示す、現在進行形の写真群やテキストによって構成されます。 どうぞご高覧ください。 −Alt_Medium === 洞窟の中ほどには幾つもの石が在った。そのどれもが、開口部からの光をその半面に受けていた。正午を迎えようとする太陽の光は、砲台跡に、草木の影を黒々と落とした。積層を貫くように、光によって繋がれているのだろうか。 −篠田優
2018年6月26日
2018年6月5日
2018年5月29日
展覧会概要 「PENTALOGY」と題した本展は、個性豊かな5人の作家によるグループ写真展です。 作品制作における過程や写真へのアプローチの方法が異なる5人の作家。それぞれの作品が1つの展示空間で繊細に重なり合いながらPentalogyを作りだします。
2018年5月22日
展覧会概要 本写真展のテーマは、まち・とり・どり=まちを撮り歩き、彩りを楽しむ。です。クラブでは「撮ることをまず楽しむ。」に重きを置き、個々の魅力を引き出しながら、それぞれの持ち味を活かすことでオリジナリティな視点を大切にしています。 メンバーにとって初めての組み写真やフォトZINEづくりの挑戦など、これからの活動に向けて表現したいことを伝える足掛かりになればと思います。 === 〔E.P.L. SHUTTER CLUB概要〕E.P.L. SHUTTER CLUBは、写真家こばやしかをると写真教室 Enjoy Photo Lesson の受講生有志とともに2016年夏に立ち上げたスナップ撮影を中心とした写真クラブです。写真をはじめてからまだ日の浅いメンバーからベテランまで老若男女問わず写真を楽しむ社会人の皆さんが参加されており、今回クラブとして初の写真展となります。
2018年5月6日
展覧会概要 菅泉亜沙子は東京を拠点に活動する新進の写真家です。本展覧会は菅泉のAlt_Mediumにおける二回目の個展となります。菅泉の写真群は特定の被写体や撮影地に捉われることなく、自らに縁を持たない土地を歩き続けることによって生み出されています。そうして撮影された写真を語るとき、菅泉は「生活」という言葉への強いこだわりを覗かせています。そこに暮らす者にとって、繰り返す日々の中で徐々に見慣れていく事物や事象も、束の間そこを訪れ、そして去っていく者の目には、新鮮な光を湛えているのでしょう。地道な歩みが持つ力強さと、瞬く光をとらえる繊細さを併せ持つゼラチンシルバープリントをぜひご高覧ください。 === 土壌に帰属する我々。そこに吹く風は様々なものを運び、我々の生活の媒介者となる。太陽の光が生活の細部を照らし出す時、いたるところで紡ぎ積み重ねてきた日々の営みが姿を顕にする。−菅泉亜沙子
2018年4月24日
展覧会概要 内野桃、松田真生の二人は東京造形大学写真専攻で学び、共に一貫してスナップ的な方法による写真表現を追求してきました。 今回発表する《さざん花》(内野)、《FOREST》(松田)においては、偶然にも両者は住宅街を被写体に選んでいます。 本展覧会においては、凡庸な風景、ストレートな写真という統一した被写体、手法を用いた二つの作品を並べることにより、作家の視座の異なりをより明確に提示することを試みます。
2018年4月17日
展覧会概要 Alt_Mediumでは池上諭・榎本 祐典による写真展「遠吠え」を開催いたします。 池上諭と榎本祐典は東京を拠点に発表を続ける気鋭の写真家です。池上は日本を徒歩で縦断しつつ、その途上で出会う、地名によって括り難い、事物や光の姿を撮影し 2014 年度三木淳賞奨励賞を受賞しました。榎本もまた、既に他者によってパッケージングされた土地ではなく、そこから零れ落ちるような名付け 難い場所で、心象と物的な世界の重なり合いを見出すように歩き撮影を続け、都内ギャラリーを中心に作品発表を続けています。 二人は、カラーフィルムとB/Wフィルムという表現手段の違いを持ちながらも、その撮影スタイルが、 日常から離れた土地にて遭遇した光景をスナップシューティングで捕えるという点において、相通じる姿を持っています。本展「遠吠え」においては、池上と榎本が互いの歩みを確認し、それを組み合わせることによって、新たな視線を構成します。ただ一人の旅を続けながらも、共に歩み得る思想を持った二人の歩行者の、束の間の結節点となるでしょう。 === それぞれが中心を離れて、便利さを遠ざけながら進む。一見、関連性のない […]